海外競馬で日本馬が強さを見せる流れが定期的に起きている。

よくペリエが来日してた時に欧州でもやれる馬がいると言っていたように適性次第で勝てる時代なった。

それにしても前哨戦に位置するレースとは言え、不良馬場の中10馬身差は破格の内容だろう。

この衝撃を次戦以降まで継続できるかだが、凱旋門賞に向けて楽しみな馬が増えたのは間違いない。

父ディープインパクトに母父ストームキャットというアメリカン血統が欧州で活躍する面白さもある。

しかも、生産者は栄進堂という社台ファーム系列から出現したのも何かあるのだろうか。

香港で活躍しているモーリスにしても社台系に買われたものの生産者は違う。

そろそろ社台一強体制にほころびがでてきた兆候と言えるのかも知れない。

お金をかけて良い馬を配合すれば強い馬ができる、そんな単純でないからこそ数々のドラマが生まれてきた。

これから零細ファームが息を吹き返すような事態が次々と起こるなんてこともありそうだ。
現代ステイヤーとして活躍するフェイムゲームが去勢されたのこと。

理由は定かではないが、長距離馬は種牡馬の需要が少ないことが一因としてありそうだ。

宝塚記念では後方のまま見所がなかっただけにスピードはないと判断された可能性が高い。

セン馬ばかりの香港競馬を見ていると競走寿命が伸びるという効果は確かに感じられる。

得意の長距離に特化したローテーションを組むことが予想されるだけに、現役生活を長く送ると選択したのは好判断と私は思うがいかがだろうか。

これからトウカイトリックのように偉大なステイヤーとして長きに渡る活躍を期待したい。

1番人気で臨んだプリンスオブウェールズSで見せなく沈んだエイシンヒカリのレート見直しが行わるかも知れない。

コースが変わるとは言え、圧勝したイスパーン賞が幻だったかのような負けっぷりに言葉をなくした。もっと良い勝負ができると思っていただけに落胆は大きい。

なぜ、こんなにもパフォーマンスが変わるのだろうか。国内競馬でもそうだがコースが変わると着順もコロコロ変わることは当たり前になってきた。

サンデーサイレンスの気性の激しさもあるのだろうが、抵抗の少ない馬場になったことで瞬発力ばかり求められるようになった弊害が表れているのではないだろうか。

最近はハイペースで前が沈んで差しが決まるのではなく、とびきりの瞬発力を発揮できる馬が走ることで前が沈んだように見えている。

そうなってくると、いかに脚をタメるかの勝負になりレースは迫力を失ってくる。JRAは、良い馬場と競走馬を用意してきた功績は称えられるが、そろそろ面白い競馬づくりにシフト転換する時期がきたのではないだろうか。

同じ相手に勝ったり負けたりはたまに起きるからドラマなのであり、それが当たり前にになるとスポーツとしての醍醐味を失ってしまう。